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「夏目アラタの結婚」は児童相談所に勤める夏目アラタが 、映画優弥とある事情で獄中の連続殺人犯・品川真珠にプロポーズするところから始まるサスペンス。夏目写舞台挨拶にはアラタ役の
映画公開前の反響を聞かれ 、柳楽は「原作マンガを読んでいる方がすごく多い印象でしたし 、予告を観て楽しみにしてくれていた人も多かったですね」とコメント。黒島は「予告には私が(ガタガタの)歯を出してケタケタ笑っているシーンが使われていて 、周りの人に『怖い映画なんじゃないか』と言われたりもしました 。あの映像を観ていた皆さん、結末には驚いたんじゃないかなと思います」と話す。
真珠の担当弁護士を演じた中川は 、黒島との共演について「法廷のシーンはかなり見せ所ですし、大変な撮影でしたね。台本で10ページぐらいのシーンを通しで撮影したので緊張感がありました」と述懐。アラタが勤める児童相談所の先輩という役どころの丸山は、映画初出演ながら「黒島さんは同い歳ということもあってライバル視していた部分もある」と言って会場をざわつかせつつ、「ガタガタの歯のマウスピースを何カ月も付けて練習していた話を聞いて、絶え間ない努力をする女優さんなんだと思いました」と黒島に対する尊敬の思いを口にした。
市村が演じたのは 、真珠の本心を疑う控訴審の裁判長。「とあるシーンの真珠を見て(マイク・ニコルズの監督作)『卒業』という映画を思い出しました 。黒島さんのあのジャンプに、裁判長として感動しました。心がジャンプしていた」と称賛する。堤はこの映画で自身初の試みもあったそうで、「許可をいただいて、リアルに東京拘置所の前で早朝ロケをしたり 、建物の中を取材したりと 、ご協力いただきました」と語った。
舞台挨拶では、死刑囚アイテムコレクター・藤田信吾を演じる佐藤二朗の話題も 。柳楽は「14歳ぐらいで初めて共演させていただいて、それから一番共演している方が佐藤二朗さん。僕にとっては“親戚の二朗さん”って感じで、今回も楽しかった」と振り返る。黒島は「直接セリフのやり取りはなかったんですが、法廷のシーンで後ろにいらっしゃってブツブツつぶやいていらっしゃったのが印象的 。完成した映像を観ると、一番不気味なんじゃないかなっていうキャラクターですごく好きです」と述べた。
また黒島は「毎日ヘトヘトだったんですが 、ある日柳楽さんが高級うなぎ弁当を差し入れてくださって 。法廷のシーンで100人ぐらいいたんですが 、エキストラの皆さんの分も全員分。今日もがんばろうって思えたので 、本当にありがとうございました」と柳楽の座長らしいエピソードを披露。最後に柳楽は、「この映画のいいなと思うところは、マーロン・ブランドやジェームズ・ディーンが活躍した1960年代前後のクラシックの名作にあるような“映画だから描けるファンタジー”があること」「『どういうチャレンジになるんだろう? やってみたい!』と思って参加した作品が、満席で拍手していただけて、最高の初日になりました」と語った。
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